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Aspire Xについて。

AspireX カタログ 装置全般・システム

2008年、Aspire Xが発売されました。

メーカーのカタログでは「オフィスコミュニケーションゲートウェイ UNIVERGE Aspire X」となってます。

“X”の意味は判りませんが、Aspire S/M/Lの後継機種の位置付けとなります。

旧機種のAspire S/M/Lはそれぞれの容量、タイプにより本体(主装置)の大きさが異なりましたが、Aspire Xの本体は1つの大きさに統一されました。

またAspire S/M/Lとは一般的なお客様の使い方(操作方法)は同じですが、各タイプ毎に設定ツールや登録する範囲が違ってたので、発売当初の設置工事の際には結構ややこしいシステムだという記憶があります。

このAspire Xになってから、利用する内線や外線数の容量はオプションの容量ライセンス(ポートライセンス)、特定の機能を利用するために機能ライセンスを追加購入して、主装置のCPUへ登録作業を行う事により、最小構成(外線数:12回線、内線数:26台)からお客様の規模や要望されている機能に併せて容量の増設や機能追加ができるようになりました。

例えば外線数は10回線だけど、多機能電話機が30台必要、更にAXモバイルリンク(スマホの電話番号を利用して擬似的に内線番号として利用できるような機能)を5台分利用したいような場合は容量増設のポートライセンスとAXモバイルリンクのライセンスを5台分を購入してシステム登録することで利用できます。

またAspire S/M/Lではオプションだった通話録音や応答ガイダンスを流せる機能(ボイスメール)が、標準で搭載(最大2時間)されているので、設置業者さんによるシステム設定だけで通話録音や外線着信の留守番設定などに利用できるようになりました。

標準の多機能電話機はDT300シリーズです。
IPタイプの多機能電話機はDT700シリーズです

Aspire Xの主装置(基本モジュールと言われてます)です。

この主装置は最小構成の基本モジュールだけでも利用できますが、外線数、内線数などの容量によっては基本モジュールだけでは足らなくなり、オプションの拡張モジュールを基本モジュールの上に積み上げて必要なパッケージを追加するような装置構成にもできました。

基本モジュールと拡張モジュールを組み合わせた構成で「架」と言われてます。
この主装置は床置き以外に壁掛けさせる事もできました。

この基本モジュールと拡張モジュールの構成以外に19インチラックに搭載できるように、横型タイプの主装置として19インチモジュールタイプの主装置もありました。

19インチモジュールタイプの主装置です。

更に基本+拡張モジュール(または19インチモジュール)をそれぞれ最大4つ繋いだ構成(架を4つ接続するので4架構成と言われてます)で組んだり、AXリンクと呼ばれる機能によりLANやネットワークを利用してPBXに近い大規模な容量まで拡張する事ができました。

このAspire Xも2014年に販売終了しており、メーカーの保守体制も2020年には終了してます。

Aspire S/M/Lと同様にメーカーでも修理できない機種なので多機能電話機を含む各装置、機器が故障しても復旧できない恐れがありますので、早めにメンテナンス可能な機種に更新された方が良いかと思います。

いろいろな機能(サービス)名、多機能電話機のデザイン、ボタンの配置やボタンの名前などは、現行機種(現在販売されている機種の)Aspire WX Plusとほぼ同じなので、Aspire Xから機器更新を検討されるお客様であれば、多機能電話機の使い勝手や登録している短縮番号、録音した留守メッセージなどの引き継ぎなどを考えて、同じシリーズのAspire WX Plus指定で業者さんへ見積もり依頼された方が良いと思います。